暖かい夜には、クロイワトカゲモドキに会いに。

沖縄は12月に入ってもなんだか暖かい日が続いています。

夜もこう暖かいと…あの生き物のファンとしては、何かそわそわしてしょうがない訳です。

というわけで行ってきました。クロイワトカゲモドキを見に。

本日のクソリグ

や、リグというほどのものではないですね。

内蔵フラシュの光をディフューズ(不自然な影ができないよう光を全体に回す)するために、クリアファイルにコピー用紙をはさんだものをセットしています。これが、なかなかいいを仕事します。

(ああ早くまともな外部フラッシュが欲しい…。)

※今回はただただクロイワトカゲモドキの画像が続きます。

クロイワトカゲモドキに関して何らかの情報がほしい方は拙ブログの別記事(これとかこれ)、もしくはもっと真面目なサイトなどを当たってください。

夜の森歩きの相棒、RED LENSERの懐中電灯。

光の円がとても大きく綺麗で、これで夜の森に入るのがだいぶ精神的に楽になります。やたらと光が強すぎないのも◎。

さて、車を飛ばして自宅から30分ほどのポイントへ到着。単身、夜の森に入ってガサゴソとやっていきます。

…やはり夏ほどは活発ではないようで、しばらく分け入って探すこと20分ほど。

最初に撮った、この個体のこのショットが個人的にベストショット。

クロイワトカゲモドキは、ごらんの通りけっこう足が長く、この足で森の枯れ葉を「たし…たし…」と踏みしめるように歩きます。

地面をほぼ這いつくばりながら走るトカゲなどとは根本的に骨格が違いそうです。

手足の爪がヤモリとちがって、細くするどい鉤爪になっているのがわかります。

恐竜ちっくなシルエット。

ミナミヤモリでしょうかね。ヤモリもいました。

トカゲモドキは系統的にはヤモリに近いと考えられています。

トカゲモドキには瞼(まぶた)があるけど、ヤモリにはない。

というより、ヤモリの瞼は透明なウロコに覆われていて透明で、常に瞼を閉じた状態で生活しているんだそうです。

これはまた別の個体。

爬虫類に「目ヂカラ」というのも変ですが、ありますよねぇ目ヂカラ。

この個体は再生尾でした。

頭部。

前にも言った気がしますが、目の上に乗るターコイズブルーはアイシャドーのようです。

もっと寄ってみました。

紅いタテ開きの瞳が何とも言えないです。昔沖縄では「毒を持っている」として怖れられていた(実はこれっぽっちも持っていない)のは、このあたりの雰囲気が原因なのかも。

横顔。

口の後ろの方に開いている穴は耳の穴です。

また別の個体。

ピントはずれてますが、クロイワトカゲモドキらしい歩き方がよく分かるカット。

頭の模様はほんと千差万別です。マメにやれば個体識別できるかもしれません。

サタソウの上にとまるタイワンクツワムシ。

秋〜春の夜の森ではコイツが大量に鳴いています。

こうやって体を「にょろっと」くねらせたポーズもいいですね。

実際、しっぽをニョロニョロとくねらせながら歩いていることもあります。何らかの毒のある生き物を模しているんでしょうか。

ニョロニョロを本能レベルで恐れる生物は多いみたいなので、特定の種でなくても「ヘビっぽい」動きをすることにはある程度防御効果があるのかもしれませんね。

というわけで、計4匹のトカゲモドキを見て撮って、そこそこ満足して帰宅…

が、車を走らせ始めてすぐ、行く手の道路をニョロニョロとした長い影がひとつ。

まさか…

車を飛び降りて確認すると、やはり。。この辺りの地域で「出る」と噂の、サキシマハブProtobothrops elegansでした。

サキシマハブはもともと石垣島など八重山列島に生息していたハブの近縁種ですが、ハブ酒用などの目的で持ち込まれた個体が逃げ出して沖縄本島の一部で定着・繁殖して問題になっています。もともと沖縄本島にいたハブ(本ハブ)と交雑することも知られています。

ハブなら感動して(沖縄本島南部のハブは現在希少)写真をたくさん撮って森にお帰りいただくところですが、サキシマハブはそのハブの生息を脅かしかねない移入種。

もちろん、悪いのは連れ来た人間なのですが。

さきほど見てきたトカゲモドキの個体群にも影響はあるかもしれません。ハブは大型になり哺乳類を好みますが、小型のサキシマにとっては多分トカゲモドキは餌のサイズとしてちょうどいいくらい…

少し迷った末、始末することにしました。

ハブ退治をヒロイズムのごとく語る人がいまだに居ますが、僕は好きではありません。

ハブは本来、沖縄の生態系の頂点のひとつで、そんなポジションにいる生物をむやみに減らしたりすれば生態系のバランスを崩しかねないのは火を見るより明らか。

「ハブ採り名人」は、ハブ咬傷が深刻な社会問題であったかつての沖縄では確かにヒーローだったのだと思いますが、そんな時代はとっくに過ぎ去っています。

やんばるの山の中にまで入って行ってハブを見つけて殺すのは、サバンナでライオンにマシンガンを浴びせる違法ハンターと何ら変わりない、ということに早く気づいて欲しい。

ただ、移入種のサキシマハブの拡散は、野生のハブの保全の観点からもできるだけ防ぎたい。

標本用に安全に持って帰る容器もなかったので、その場で息の根を止めました。

さて、このサキシマハブの遺体…どうしたもんかな。奪ってしまった命への最大の供養はなんだろう。

というわけで、次回サキシマハブ料理編へと続く。

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