アサガオの花に斑点をつくったのは…?身近な疑問を科学する!

今回の記事はサラッとライトです。マニアックなネタはあまり期待しないで下さい。

ノアサガオの花についた水滴をマクロレンズで撮ってみました。

ノアサガオの写真

所々、紫の花びらが斑点状にピンクになってしまっています。

これは、アサガオの花びらに含まれるアントシアニン系の色素が酸性の雨に触れ、変色したものです。

昔、理科の授業で「あぴむみき」って覚えませんでした?(えっ、古いかなこの暗記法?)紫キャベツ液が酸性→中性→アルカリ性になるにつれて赤・ピンク・紫・緑・黄色に変色する、というのを覚えるための語呂合わせでしたね。あの色素もアントシアニンです。

「さ、酸性雨?環境破壊だ〜!それに頭髪が〜!!」

いや、ちょっと待って下さい。もちついて。じゃなかった、落ち着いて。

もともと空気中には一定の割合で二酸化炭素が含まれていますし、その他にも雨を酸性にする硫黄酸化物、窒素酸化物なども、「ある程度」は普通に入っているものです。

アサガオの変色をよく見ると、細かい斑点状になっています。

これは、降り始めの雨が特に高濃度の酸性物質を含んでいて、あとから本降りになった段階の雨はそんなに強い酸性でなかったということ。初めから終わりまでクライマックス酸性の強い雨なら、花全体がピンクに染まってしまうはずですからね。

とまぁ、雨に濡れたアサガオの花1輪でもいろんな事が語れるわけです。

雨上がり、アサガオの花を見て微笑んでる素敵なあの娘(彼でもいいですが)に、是非こういうウンチクを聞かせて、あたなの知性をアピールしましょう。

あ、どうなっても責任は取りませんよ。

ノアサガオの花の写真

やっぱりアサガオは斑点のない綺麗な状態がいいですね。

<以下、自分の勉強のための補足>

ちなみに、このアサガオは沖縄の野山に自生する「ノアサガオIpomoea indica」という種。

本州で一般的に栽培されているアサガオIpomoea nilとは種類が違いますが、園芸アサガオの中でも「オーシャンブルー」などと呼ばれている品種はこちらのノアサガオがもとになっています。

繁殖力はかなり旺盛で、よく海岸付近の林が開けたような場所やフェンスに、垂れ下がらるマント状の大群落を作ります。

沖縄県でよく見かけられるアサガオといえばもう一種、モミジヒルガオIpomoea cairicaです。ただしこちらは外来種で、原産は北アフリカだと考えられています。

モミジヒルガオ

葉が深く切れこむのと、花が濃い赤紫色なので区別は容易です。

モミジヒルガオの群落の写真
電線を覆い尽くすモミジヒルガオ

こちらも負けず劣らず、大規模なマント群落を作ります。

アサガオ類の種子は下剤として非常に強力で、しかも量を間違えれば強い毒になるので、種子のご食には注意して下さい。

また、沖縄県からはアサガオ類を含むサツマイモ属の苗木・生芋の持ち出しが禁止されています。

これはアリモドキゾウムシやイモゾウムシといった深刻な被害をもたらす農業害虫が、沖縄から外の地域に出ないようにするための規制です。

(手間はかかりますが、蒸熱処理をしてもらえばこれらの植物は持ち出すことができます。苗は死んでしまうでしょうが芋なら大丈夫です。個人消費用ならタダです)

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