葉っぱはハート型!花はグロ指定。強烈な個性が愛らしい沖縄の植物「リュウキュウウマノスズクサ」

女性を花に喩えるというのも一種のジェンダーバイアスかな、と憚られる昨今。

まぁ女性じゃなくとも別にいいんです。古来、人の容姿や性質を形容するのに「◯◯の花のよう」という表現はよく用いられてきました。

曰く、「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」とか。

曰く、「アスパラガスがセーターを着たような美少年」とか(by 開口健)

そんな中、ありきたりな花に喩えるにはとうてい役不足(役者不足、じゃないですよ)、規格外な人物を形容するにピッタリな花がありますので紹介しておきます。

「リュウキュウウマノスズクサ」の花。

まずね、葉はハート型です。

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緑のハートがいっぱい!

まぁちょっと惜しいですが、ハート型です。ということにしておきましょう。蔓植物で、ちょっと日当たりの悪い所なんかに好んで茂ります。

豆知識:植物は木になるものを「木本(もくほん)」、草を「草本(そうほん)」といいますが、蔓(つる)植物は木本と草本の境目が極めて曖昧なので、別に「藤本or籐本(とうほん)」と言ったりします。

で、「ハートの蔓だぁ♪」なんて油断してっと、花が

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でろーん

こんなんですからー。

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はい、横からもどうぞ。

何というか、RPGで言ったら間違いなく敵キャラ。

花言葉、ついてないと思いますが、あるとしたら”不穏”」てとこでしょうか。(→ついてました!「ウマノスズクサ」の方ですが、”ユーモアのある人”だそうですw)

さて、この奇妙キテレツな花の形ですが、この植物の受粉方法にちょっと関係していそうです。

ウマノスズクサの仲間は受粉の方法もちょっと変わっていて、この花にハエの仲間を誘い込んで受粉のパートナーとします。

ウマノスズクサの花は最初雌花で、花に入ったハエは出られないのですが、途中で雄花になると出口が開き、出てこれるようになります。その際に花粉をつけて出てくるので、次に他の雌花に閉じ込められた時に受粉する、という仕組み。

食虫植物ちっくではありますが、食虫する訳ではないのですね。

しかし、ハエからすれば短い一生のうち数日間花の花で拉致監禁されるのは遠慮願いたいものです。

ちなみに毒草で、猛毒ではないものの腎障害などを起こす成分を持っています。その昔は生薬としても使われていたようですが、明らかに体に良くないので使われなくなりました。

でも、そんな植物でも食べに来る昆虫がいます。リュウキュウウマノスズクサの生えている周囲を探ると、こんな蛹が見つかることがあります。

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リュウキュウウマノスズクサに負けず劣らずの個性的な形。

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中からはこんな蝶が羽化します。「ジャコウアゲハ」という蝶です。

体の模様がちょっとグロテスクな以外は至って普通の外見ですが、雄が「麝香」といってムスクのような香りを出します。

リュウキュウウマノスズクサの花を見るなら何月?

ちなみに、リュウキュウウマノスズクサの花期は2月ごろ〜春まで。

沖縄だと、かなり暖かくなってきた、ぐらいの季節ですね。

(by ニート博士)

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