石灰岩の山に危険極まりないコースで登って、珍しい植物を見てきたお話【写真多め】

ちょっと前の話になりますが…

植物を見に、沖縄県北部のある山に行ってまいりました。同行者は”マーデルブルグの半球”を抱えている彼

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FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR
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N村M氏。普段まじめな高校教員。植物とアリに滅法強い

お断りしておきますが、彼は生徒を連れてこんな危ないコースで登山をしたりはしません、多分。僕も、ツアーのお客さんをこんなコースへお連れすることは絶対ありません。

また、くれぐれもマネしないで下さい。あくまでプライベートでのお話ということで、ひとつよろしく…!

では。

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リュウキュウバライチゴ (FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

登山道の入り口に咲いていた野イチゴの一種。実がつくのはまだまだ先です。沖縄で見られる「食べられる野イチゴ」は、すべてキイチゴ(ラズベリー)の仲間。小さな果実が集まってあの形になります。

途中まで、普通の登山道で登りました。普通の登山道はこんな感じ。

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(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

やや急勾配ですが、足場はしっかりしています。この山は全体が石灰岩で出来ていて、雨の日はよく滑るので要注意。

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セイタカスズムシソウの花 (FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

 

別名、キダチスズムシソウとも。今回はコレがまるで生け垣のように茂って咲いているところを見ることができました。

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セイタカスズムシソウの群生とM氏 (FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

ちなみにこの花、来年は咲きません。全部草ごと枯れてなくなります。理由についてはこの記事で。

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アリドオシの果実 (FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

可愛い赤い実。玉ボケ狙ってみました。。やや暗い森の中でよく目立ちます。

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アリモリソウ (FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

ひっそりと下向きに咲く小さな花。地味ですが、こういうのが好きな人にとってはたまらないキャラ。

いやーいい感じですね!ありがとうMさん…

そう言おうとした矢先、「見せたいものが中々出てこない」と言い出すM氏。

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ガサゴソ… (FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

え、いいですよ。十分楽しんでるし。

「…ちょっとコースアウトしてみましょう」

え、Mさ〜ん!

遠目から見ると全く分かりませんが、この山は登山道を一歩外れると起伏だらけ。山全体が石灰岩で出来ているため、風化されやすい場所が長い年月の間にどんどん侵食され、あちこちに穴が開いていたり、逆に切り立っていたりします。

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切り立つというからには、文字通り切り立っています(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)
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これ何てダンジョン??岩の形から殺意を感じ取ったのは初めてです。(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

さらに悪いことに、穴の底に生えた植物が大きく成長し、穴を塞いでいます。下手な図にまとめてみるとこんな感じ

石灰岩の地形

ぱっと見地面が繋がっているようで、うっかりすると踏み抜きそう。これは「スペランカー」でなくても落ちたらアウトですね。

そこを、

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え、Mさ〜ん…(Panasonic GH4 + LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH.)
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まってまって〜(Panasonic GH4 + LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH.)

するすると進撃してあっという間に見えなくなるM氏。

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Mさ〜ん、そこ一体どうやって降りたの…?(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

マジで何者ですか。彼の突撃力がおかしいんでしょうか。僕が弱い(”ジャクい”と読みます、軟弱の意)だけなんでしょうか?

カメラを庇いつつ、M氏の後につづいて、足を滑らせ切り立つ石灰岩に串刺しになる…という恐怖を抑えてどうにか岩場を渡っていきます(※登山道のほうはいたってまともな道です)。

…で、そんなコースアウトしてまで会えたのが…

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オキナワテンナンショウ(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

この植物。詳しくはこちらの記事を参照。

サトイモ科の植物で、たった2枚の奇妙な形の葉と、それ以上に奇妙な花をつけます。

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オキナワテンナンショウの花(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

いや、見れてよかった!

その後も、

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モロコシソウの花(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

モロコシソウを見つけたり、

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これはちょっとレア!ボロボロノキの花(Panasonic GH4 + LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.)

ボロボロノキの花の匂いを嗅いだりしながら進みます。

ボロボロノキはボロボロノキ科の木本。ボロボロノキの名は、材が脆くボロボロになることから付けられた名だそうです。そのまんまやないかい!

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立て!さぁ来い、頂上はすぐそこだ(と言ってるわけではない)(Panasonic GH4 + LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH.)

頂上に出ます。

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うぉぉおお!絶景!!(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)
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頂上は樹に覆われていないので眺望抜群(Panasonic GH4 + LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH.)

 

頂上は樹に覆われていないので眺望抜群

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水の流れが削った跡(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

この山は全体が古生代石灰岩でできています。

古生代石灰岩は那覇近辺などに出てくる石灰岩と比べると比較的緻密で硬いのですが、それでも長年の雨風により侵食を受け、ダイナミックな地形が作られます。

この山の独特な景観を生んだのも、今回見たような石灰岩地帯に特有の植物たちを育んでいるのも石灰岩なのですね。

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影が長いですね。。(FUJIFILM X-E2 + XF16mm F1.4 R WR)

時計を見ると結構いい時間だったので、帰りは普通の登山道からまっすぐ降りました。

M氏、ありがとうございます!

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