「リアルへび使い女子」と、「クロイワトカゲモドキ」を見に行ってきた!

暑い。

4月末ともなると沖縄は、春も初夏も通り越したような蒸し暑い日が増えてきます。日中、風が吹いても湿気が肌に張り付くように感じられる某日。

「そうだ、こんな日はトカゲモドキを見に行こう。。」

というわけで、爬虫類好きの知人女性に連絡。

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S木嬢。ヘビの扱いなら任せなさい!

生き物を見に行くとき、何と言っても一番ベストなのは「その道の生き物屋」を連れて行くことです。僕も生き物全般が好きですが、仕事で爬虫類を扱い、部屋に帰っても爬虫類まみれの生活を送る彼女にはかないません。messengerで誘ったら早速、釣れました同行してくださることに。

予想通り、夜になると気温が下がった分さらに空気がじっとりしてきました。これは期待できそう♪

石灰岩地帯の夜の森に分け入り、岩の上をライトで照らしながらそろそろと歩いて行きます。気分はRPGのダンジョン攻略。RPG的に言うなら(いや、言わなくても)彼女の職業は「蛇使い」。僕は…と考えましたが「遊び人」くらいしか該当がないですね。。うわ、パーティのバランス悪っ^^;
(※ネイチャーツアーやってます)

さて、アホな事を考えているうちに第一トカゲモドキ発見!

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クロイワトカゲモドキが現れた!岩を掴む手がカワイイ

やったぁ!幸先がいいですね。ターン制で写真を撮っていきます(S木さん、終始最初のターンを譲ってもらってすんませんでした^^;ありがとうございます)。

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ショウベンノキの花にとまっていたミナミヤモリ

訪花する昆虫を狙っていたのでしょうか。沖縄ならどこでも見られるヤモリですが、以外と近寄らせてくれないので自然な姿を撮るのは難しいです。

で、この日はここからが凄かった。

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大きめの個体。しっぽは再生尾です

S木嬢が次の1個体を発見したのを皮切りに、次々にクロイワトカゲモドキが見つかります。

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別の個体。しっぽを立てた姿もカワイイ!
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さらに別の個体

クロイワトカゲモドキは手足がかなり長く、他の多くのヤモリやトカゲが「這う」という感じなのに対して、体を地面からかなり浮かせた状態で「ちょこちょこと歩く」のも特徴です。凸凹の多い森の林床で餌を探したり、逃げたりするのに都合が良かったのでしょうか。

ちなみにヤモリの仲間は指に「指下板」と呼ばれるひだ状の鱗がならんでいて、そこに生えるミクロの剛毛が壁との間に「ファンデルワールス力」という分子と分子をくっつけようとする力を発生させる…という、よく分からない原理で壁などに貼り付いています。超ハイテクです。

トカゲモドキの仲間には指下板はないので、この「壁貼り付き」が使えません。

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それでもこれくらいの登坂は可能

夜の石灰岩の森を孤独に彷徨った前回と違い、同行者がいる今回は初めからテンション高め。それが功を奏したか否か。。

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別の個体。後ろからぐいっと寄ってみました
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またまた別の個体。体の曲線がカワイイ
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これもまた別の個体。猫目になってます

クロイワトカゲモドキの瞳って、猫の眼みたいに虹彩が縦に閉じるんですよね。暗闇ではわずかな光を受けるために瞳が開いていますが、カメラのフラッシュを何発か焚いてしまうとこのように閉じてしまいます。

トカゲモドキの仲間は爬虫類の中でもとりわけ「カワイイ」という評が集まりやすいとされています。「表情があるように見える」という人が多いんだとか。

これは恐らくですが、彼らが大きな眼をしている上にハッキリそれと分かる「まぶた」を持っているためではないでしょうか。トカゲモドキの顔つきはヤモリの仲間に非常によく似ていますが、ヤモリの仲間にはまぶたがなく、目を閉じるということができません(正確にはまぶたが変化してできた透明な鱗で眼が覆われています。常に「目を閉じた」状態とも言えます)。

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縦長の瞳が開いてるとこんな感じ。目の上のブルー系アイシャドウがお洒落。。

それにしてもいったい何個体出るんでしょうか??季節の割に寒い日が続いた後いきなり暖かくなったため、みんなご飯を食べに出てきたのでしょうか。さらにラッシュは続きます。

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頭かくして尻かくさず
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いや、頭も隠れてないから
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それを激写するS木嬢。

彼女が2本持っているライトのうちの1本が探索用、1本がAF補助用の赤ライトです。二本持ち、手慣れすぎw

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頭や体の模様の入り方にはかなり個性があります
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尾の切れた個体

こちらの個体は、かなり最近尾が切れてしまったようです。

トカゲやヤモリと同様、トカゲモドキの仲間も身の危険を感じると自分から尾を切って逃げます(自切)。切れる場所は決まっていて、そこから切れるとほとんど出血もしません。切れた尾は徐々に再生します。ただ、完全に元通りになるわけではありません。

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こちらが一度も尾の切れたことがない個体。
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こちらが、一度以上尾が再生したことのある個体。

上の写真のように、再生した尾は短く太く、白と黒のまだら模様になります。一部のヤモリの仲間などでは、尾が再生した個体は尾に蓄えられる栄養が少なくなってしまい生き残るのに不利といわれていますが、トカゲモドキではどうなんでしょうね。

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岩の影からちらっとな
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柔らかそうなお腹を激写(※天然記念物なので触ったら駄目です)
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え、もういい^^;?

何と、一晩で29(!)個体ものクロイワトカゲモドキを観察することができました。こんなに数を見たのはもちろん初めてです。今回の探索でこれだけ数が見れたのは、やはり爬虫類好きのS木さんの目があってこそ。

さて、今回はひたすらいっぱい写真が撮れたので(前回見られたのは4個体だった、それでも狂喜乱舞してしまった)、ひたすらいっぱい貼ってみました。クロイワトカゲモドキは法的にも厳重に保護されている希少な生き物でますが、そもそもこんな生き物が身近(那覇からちょっと車を走らせた場所)にいるということは、沖縄の人にもあまり知られていません。

今回の記事でクロイワトカゲモドキという生き物に興味を持った方は、是非こちらの記事もどうぞ。

 

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