「沖縄の爬虫類界のアイドル★」にして「国内希少野生動植物種」クロイワトカゲモドキに会いに行ってきたよ♪

沖縄には実は、爬虫類好きの人々を魅了してやまない「爬虫類界のアイドル」とでもいうべきトカゲの仲間が生息しています。

名を「クロイワトカゲモドキ」といいます。

カメラ Panasonic GH4
レンズ LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.
フラッシュ 内蔵フラッシュを使用

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正確にはトカゲではなく「トカゲモドキ」という、どちらかといえばヤモリに近い生き物。

ただしヤモリと違って樹に登ったりすることはできず、かと言ってトカゲほど素早く動くこともできません。

昼間はひっそりと岩陰に身を潜め、夜になると森の中の地表をのそのそ這って昆虫などを食べて生きています。そんな、いわば「進化の流れに取り残されちゃった」爬虫類の仲間が、沖縄には残っているのです。

「辛うじて」ですが…。。

クロイワトカゲモドキに会いに

さて、彼らに会いにいくための装備を整えましょう。

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赤セロハン+LEDライト

クロイワトカゲモドキは夜行性で、昼間は岩の隙間の奥深くなどに隠れています。

夜行性の動物の多くは波長の長い「赤い光」を感じる能力が弱く、このように赤セロファンを張ったライトならば、照らしても彼らをあまり驚かせません。セロファンがなければ、その辺の透明なフィルムやシートを油性赤マジックで塗りたくりましょう(今回の上の写真もそうしました)。

ストロボを使って写真を撮る場合でも、カメラのAFの補助光として非常に便利です(カメラ本体に補助光用ライトがついていたとしても)。

それではいざ、夜の石灰岩地帯の森林へ…!

同行者が見つからなかったので、一人で(泣)

夜の石灰岩林、雰囲気やばい

この日は冬の沖縄でもとりわけ生暖かい、湿った風の吹く日でした。

一応言っときますとここ、めちゃめちゃ雰囲気やばいです^^;昼間入っても結構雰囲気ある場所ですが、夜はまた格別です。石灰岩が風化してできた地形の上を、ガジュマルやハマイヌビワといったFicus(イチジク属)の樹種の幹や根がのたうち回るように伸びている…これを赤いライトで照らすと、なんとも壮絶な感じに…

リアル遭難の危険度からいくと県北部のやんばる方面なんかの方が明らかにリスキーですが、それとは違った雰囲気のおどろおどろしさがあります。普段は心霊スポットにも事故物件にもピンと来ない僕ですが、ここのポイントは入る時に空気がヌメッと重たい感じ、猛烈に進んじゃいけない感じがしましたw

例えるならちょうどハンター×ハンターで、天空闘技場200階でヒソカが「念」を使って主人公二人を通せんぼした時、みたいな感じ^^;

木の上からいきなりネコが落ちてきて猛スピードで走り去って行ったのには、思わずチビりかけました。。

ギュリリリリリr……と鳴き声を立てているのはタイワンクツワムシ。

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タイワンクツワムシ♂

「鳴く虫」としては日本最大ではないかと言われています。

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ヤンバルトサカヤスデ@交尾ちう

ヤンバルトサカヤスデは台湾原産の外来種です。沖縄中どこでも見られます。

そんなこんなで探し歩くこと小一時間…

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いたーっッツ!!

フクマンギの葉の影にかくれて、石灰岩の上にちょこんと乗っていました。

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か…かわえぇ

クロイワトカゲモドキの現状について

クロイワトカゲモドキは「沖縄県の天然記念物」および「国内希少野生動植物種」に指定されており、捕獲・飼育はもちろん、触ったりすることも禁じられています。

もともとそんなに個体数の多い生き物ではないですが、

  1. 沖縄県中南部の森林がほとんど開発されてしまい
  2. 希少性から人気が出て、密猟が横行した結果、

現在では(特に県南部の個体群は)絶滅の危機に瀕しています。

(この順番はとても大事です。密猟はもちろんやっちゃいかんのですが、個体数が減った直接の原因は間違いなく「生息地の開発」です。「密猟して売る」だと世間からすごい非難が集まりますが、「生息地をまるごと破壊する」ような事業に対しては多くの人は無関心です。どちらも非難されるべきですが、やるなら両方です。)

あとクロイワトカゲモドキなどの小型爬虫類や両生類、昆虫の減少に関しては、ネコやマングースによる捕食の影響も大きいでしょうね。

さて、クロイワトカゲモドキに出会えた!となると現金なもので、さっきまでの「雰囲気がどうの〜」というのは割とどうでも良くなりました(笑)

ここでさらにもう一個体!

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スレンダーな若い個体♡

しっぽが綺麗な縞模様になっていますが、これは生まれてから1回もしっぽが切れていない証拠。他のヤモリやトカゲと同様、クロイワトカゲモドキも天敵に襲われるとしっぽを自切して逃げます。

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さらにもう1個体!

こちらはかなり大ぶりで、13cmほどありました。体の太さもあってなかなかのボリュームです。

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1回切れてから再生すると、この個体のような白と黒のまだら模様のしっぽになります。

そしてまたまた別の個体。

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いやぁツイてます!

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こいつも再生尾(さいせいび)ですね。

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余裕が出てきたので、ちょっと凝ってみました。クワズイモの葉でフラッシュをディフューズしています。

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そしてこちらが最後に出会った個体。

場所が近いし模様が似ているので、2番目の個体と同一かもしれません。

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若い個体はカッコ可愛さがありますね!

クロイワトカゲモドキは飼えないけれど…

すでに述べましたが、クロイワトカゲモドキは「沖縄県の天然記念物」および「国内希少野生動植物種」に指定されており、捕まえたり飼ったるすることは厳しく禁じられています。

これを見ている小中学生の方(もちろん大人の方も)で飼ってみたくなった…という方がもしいても、こっそりならバレないだろう…と安易な考えで捕まえに行ったりはしないで下さい。ホントに大事(おおごと)になっちゃいますよ。

トカゲモドキの仲間でいうと、「ヒョウモントカゲモドキ」や「ニシアフリカトカゲモドキ」なら、国内で人工的に繁殖したものがペットとして広く出回っています。もし「本気で飼いたい!」と思うなら、これらの外国産のトカゲモドキ(の繁殖個体、いわゆるCB個体)を買い求め、大切に飼育しましょう。もちろん飼い方も事前によく調べて。

生物を飼うことに関しては賛否両論あり、永遠に答えの出ないテーマだと思います。

ですが、これらペットとして流通するトカゲモドキを大切に飼育することを通じて「トカゲモドキ」とはどういう生き物か、どんな生息環境が必要なのか、などのリテラシーは確実に高まっていくと思います。そうしてトカゲモドキという生物に魅せられた人なら、少なくともクロイワトカゲモドキの生息地がなくなるという状況に対して、「まぁ仕方がないんじゃないか」という見方はしないはず。

月並みですが、一番良くないのは「無関心」ですからね。

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